横浜Mの約1年半に及ぶ“俊輔獲得プロジェクト”は、失敗という形に終わった。この日、松本チーム統括本部長が佃氏に断りの意思を伝えられた。斎藤社長は同席を希望したが、中村側の意向によりかなわなかった。クラブトップと中村サイドの間の溝は最後まで埋まらなかった。
クラブハウスで会見した斎藤社長は、破談理由を俊輔がスペインでのプレーを希望したことと強調。だが、決定的要因は違うところにある。俊輔側はエスパニョールからのオファーを受けた際も横浜M復帰の方針を崩さず、一度は断りの意思を伝達。裏では横浜Mとの仮契約も済ませていた。
だが、今月8日の交渉で最終確認を行った際、支払われることになっていた金額の一部に狩野真一取締役が突如難色を示し、斎藤社長も優柔不断な態度をとったことで、俊輔側との信頼関係が一気に崩壊。残すはメディカルチェックだけだった契約が急転、破談に追い込まれた。
クラブ関係者は「前代未聞の失態。責任の所在をはっきりさせないと先には進めない」と怒り心頭。23日には初めて社員に対し事情説明が行われる予定。斎藤社長は「クラブの総力をあげて立て直していきたい」と話すが、今回の失態でクラブ内の求心力が果たしてあるかどうか。クラブ役員の責任を追及する声がクラブ内外であがっており、進退問題に発展する可能性も十分考えられる。


人間としてでなく商品としてみてしまったのが本人に強く伝わってしまったんでしょうね。
日本復帰になるときには果たしてマリノスに帰ってきてくれるのでしょうか??